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危ない第2寮-5
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「あ~スッキリした~!」
壊れた人形のように壁に凭れてピクリとも動かなかったたキリが突然起き上がってギョッとした。
「さ~、続き続き」
いそいそと掃除機のノズルに手をかけるから思いっきり頭を引っ叩いてやった。
「他人の部屋で朝っぱらから何やってんだ、お前」
「晩里の顔見てたら昔が懐かしくなったんだもん」
あっそ。
俺は1ミリも懐かしくないけどな。
「でね~っ、晩里の頬っぺたペタペタ叩いたけど起きないから自分でやってたの」
お前のせいか、大量の牡丹が飛んでくる訳の分からない夢を見たのは。
俺に変な性癖を仕込んだのはキリだった。
キリと知り合ったのは、俺がこの大学で寮生として暮らしていた頃。
俺が4年生だった年に二人部屋の同室として2年生のキリが入ってきた。
「へー。ばんりって言うんだ? じゃあこれから長城って呼んでいい?」
「いいわけないだろ」
初対面からそんなふざけた事を言い出す失礼なやつだった。
相手が年上だろうが全く関せずの底無しの明るさと物怖じしない性格は望夢と相通ずるものがある。
「晩~里っ」
大学時代を思い返していたら、キリにノズルの先で突っつかれた。
「晩里、俺と遊ぼ~」
キリが作務衣の下をズルズルと引き抜くと形がくっきりと顕になる。
さっき達ったばっかりなのに元気なやつだ。
「晩里ぃ」
「何だ」
「晩里、ここ持って?」
ノズルの持ち手を押し付けられそうになって反射的に顔を背けた。
「断る」
それでも懲りずにキリは俺に掃除機を押し付けようとする。
「俺のここ、気持ちよくして?」
「断る!!」
俺には心に決めた子がいるんだ、
だからもうお前とはそんな遊びしないって決めたんだよ!!
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