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逆襲の毛バタキ-7(完)
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晩里の耳元に口を近付けて囁いたら、それまでは萎れてしまった花みたいに元気がなかった晩里の分身が、水を得て蘇ったかのようにすくすくと起き上がった。
「あ、元気になった」
指差してみたら真っ先に幹がピクッと振れるから、そこにも耳と心が備わってたりしてなんて変な事を考えてしまった。
そんなミニ晩里の先端からは透明な蜜がタラタラと溢れだして、完全復活をアピールしている。
うん! 晩里が流すのは涙よりこっちの方がいい!
今度は優しくしてあげるんだから!
溢れた雫に顔を近付けようとすると、大きな掌で口を塞がれた。
「ふぁんふぃっ?」
もう片方の掌で背中を支えてそのまま身体を横たえさせられる。
枕に頭を落ち着けたところでやっと手を外して貰えた。
また噛み付かれるとでも思ったのかな?
「もう噛まないよ」
返事はなくて、代わりに晩里の顔がストンと落ちてきた。
噛まれるっ!
さっきの報復に鼻でも噛まれるのかと思って反射的に目を閉じたけど、そんな事は勿論なくて静かに唇が合わせられた。
おずおずと音もなく繰り返される遠慮がちなキスは、どうにも晩里らしくて愛しいんだけどちょっとだけ物足りない。
逃がさないぞとばかりに晩里の後頭部を掌でホールドして、唇の合間から舌を放り込む。
びっくりしたように晩里の頭が浮いたけど、掌にしっかり力を込めて舌を奥まで進めてみる。
潤いに満ちた口の中を思う存分掻き回したところで、こそっと目を開けてみると至近距離で晩里の瞳が真っ直ぐ俺の瞳を覗き込んでいた。
キスをする時は目を閉じるのがマナーなんだよ。
まぁ、俺も人の事言えないんだけど。
晩里のおでこに皺が寄ってるのをそっと指で撫でてそのまま両手を頬に添える。
「気持ち悪かった?」
さっき晩里のを咥えた口でキスをしてしまったからキツかったんじゃないかな。
「気持ち……良かったです」
掌の下で頬かがキュッと上がるのを感じると俺の頬もつられてキュッと上がる。
「良かった」
頭をちょっと浮かせて晩里の唇にプチュと俺の唇を押し当てる。
ミニ晩里の先端は相変わらずキラキラと朝露のように輝きを放っている。
「晩里の、ここに頂戴?」
やっぱり我慢するなんて無理だ。
欲しいもんは欲しいんだから。
「!!」
びっくりした。
両脚をガッと持ち上げられてお尻がフワッと浮いたかと思うと、今まで経験したことのないような質量が飛び込んできた。
――パシン。
――パシン。
静かな部屋に木霊する乾いた音に、晩里の底に秘めた情熱が解き放たれた事を思い知らされる。
「痛くない?」
「大丈夫?」
余裕なんか全くない筈なのに、何度も何度も俺を気遣いながら心配そうに尋ねてくれる。
うんうんと頷くと、ホッとしたように口角がちょっとだけ上がった。
はにかんだように微笑ったこの顔がたまらなく好き。
誰にも見せたくない、俺だけが知ってたい寮長の本当の顔なんだからね。
「晩里は痛くない?」
さっき俺が散々噛んじゃったから。
「大丈夫ですよ」
俺の大好きな笑顔でありがとうと言いながら、額に掛かった前髪を指先で退けてくれた。
翌朝――。
「疲れてたんじゃなかったのー?」
「貴方があんなふうに煽るからですよ」
「あんなふうってどんなふう?」
「知りませんッ!!」
(完)
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