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さよならの時間
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「き、気おつけて…ね。」
僕は玄関でローザをお見送りする。
明日は学校があるから今日寮に帰るみたいで、近くに知り合いの車を呼んでいるらしい。
「じゃあね、兄さん。…グレンさんとの事、頑張ってね。」
ローザはグレンに聞こえないように小声でそう言ってウインクする。
僕は恥ずかしかったけど、しっかりと頷いた。
「グレンさんもさよなら。」
ローザはそう言って少し背伸びをし、グレンの頬にキスをして帰って行った。
挨拶のキスなんだけど僕はモヤッとしちゃってグレンの服の裾をギュッと握りしめた。
早く、グレンを独り占めしたい。
グレンさんは忙しいし、迷惑かけるって分かってても今だけは手を離したくはなかった。
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