アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
初めての友達 5
-
あの後家に帰ってハンナと一緒に夕食を作ってグレンを待った。
こんなにワクワクした気持ちでグレンの帰りを待つのは久しぶりだ。
「ただいま。」
グレンが帰って来た。
「おかえりなさいっ!」
僕は飛びつくように出迎える。
「おっ、と…どうした?今日は機嫌がいいな。」
よしよし、とグレンに撫でられる。
ちょっと恥ずかしい。
「何か楽しい事でもあったのか?」
食卓につくとグレンから聞いてくれた。
「あの…お友達、できました!」
「へぇ、良かったな。どんな子なんだ?」
グレンは嬉しそうに聞いてくれる。
「えっと…優しくて、面白くて、図書館の司書さんで…」
最初はニコニコと聞いてくれていたグレン。
なのに何故か、僕が楽しそうにアーサーの話をする度に表情は曇っていった。
「あの…グレン、さん?」
「ん…あぁ…」
なんか怒ってる、気がする。
僕、怒らせるような事言っちゃった?
「ごめんなさい…」
「あ…その、こっちこそ、すまない。」
結局この日はグレンが僕を避けている理由を聞くことが出来なかった。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
59 / 151