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告白の答え
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家に帰ってからもグレンは静かで何を考えているのか分からない。
会話のないまま食事を済まし、お風呂に入る。
このまま、会話がないまま今日が終わっちゃう。
ベットに潜り込み考える。
グレンはきっと、僕の気持ちに気づいただろう。
そして僕は振られる。
いや、もしかしたら返事なんてもらえないかもしれない。
息子としていっぱい優しくしてくれたグレンを裏切る様なこの気持ちは本来あってはならないものなのだ。
「ごめんなさい…グレンさん…」
こんな気持ち、気づかなきゃ良かった。
気づかなきゃずっとグレンの側で笑って居られたのに。
「ごめんなさい…」
毛布にくるまり、声を押さえてすすり泣く。
「…泣いているのか?」
「…!」
いつの間にか部屋に入ってきていたらしいグレンがベットの横に立っていた。
「グレン、さん…」
「…話をしよう、ちゃんと。」
今まで見た事がないくらいのグレンの真剣な顔。
僕は涙をふいて、覚悟を決めた。
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