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実家へ 3
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「数ヶ月程前に俺は彼とその妹をを養子に引き取りました。そして今、彼と真剣に付き合っています。」
「…。」
部屋がシーンと静まる。
「はぁ?」
静寂を破ったのはお兄さんだった。
お兄さんは僕を睨みつける。
「だからグレンが家を出ると言ったとき、俺は反対したんだ。こんな素性もわからない子どもを連れてきて、ローレンス家の恥を晒す気か?」
低くて怒りのこもった声。
それなのにやけに静かで怖くてこの場から逃げ出したくなる。
僕が逃げ出さないでいられるのは隣にグレンが居てくれるからだ。
震える体。
必死に堪える。
「今すぐその子どもを手放せ。家族の縁を切りたくなければな。」
「え…」
手放すってことは、捨てられるって事…?
また僕は捨てられるの?
じわりと涙がこみ上げてた。
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