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店主さんと 4
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働き始めて一週間が過ぎた。
つまりグレンと会えない日々が一週間続いたと言う事だ。
正直毎日グレンの事ばかり考えてるし寂しいけど色んな人が僕を支えてくれるから僕は頑張れる。
そう思える様になったって事は少しは成長出来たのかなって思う。
仕事は力仕事もあって毎日ヘトヘトになってアーサーの所に帰る。
それも大分慣れて来た気がする。
「いらっしゃいませ」
考え事をしているとお客さんが来た。
このお店に来るお客さんは常連さんが多いのだけど今来た人は初めて見る人だ。
背の高い綺麗な若い女性でしっかり者という印象を受ける。
その女性は本棚を眺めるわけでもなく真っ直ぐに僕の方へと向かってきた。
え、え?
なんだろう、僕何か悪いことしちゃったのかな…?
「あなた、ここの新しいバイト?」
「は、はい…」
なんだかハキハキと喋る人だな。
僕とは正反対だ。
「ここの店長を出してくれない?いるんでしょう、ウォルト。」
ウォルトさんを呼ぼうとして後ろを向くと、さっきまでそこにいたはずのウォルトさんの姿がない。
「あ、あれ…さっきまでいたのに…」
「あいつ、逃げたわね…」
呆れたように女性はため息をつく。
その女性が誰なのか、ウォルトさんとはどんな関係なのかが気になってその人を見上げていた。
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