アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
再び 2
-
お兄さんと僕達の間に険悪な空気が流れる。
穏便に行きたかったんだけど…仕方ないよね。
今日は話もこれ以上進まないだろうし帰った方がいいのかな。
そう思って立ち上がったとき、ガチャっと部屋の扉が開いた。
「…え!?」
「あら、グレン帰って来てたの…それにエディ君、久しぶりねぇ。」
そこにはビシッとスーツを着こなしたイルマさんとウォルトさんが立っていた。
どうしてこんな所に2人がいるの!?
びっくりして声が出なくてぱくぱくと口だけが動く。
「うちの父と母だ。…その様子だと、何処かで会った事があるのか?」
僕は無言でコクリと頷く。
「本屋さんの…店長さん…」
「あぁ、なるほど。そういう事か。」
グレンは納得したようで笑顔で頷いた。
僕はグレンと2人の顔を見比べてみる。
ウォルトさんとはあまり似ていないがよく見ればイルマさんとよく似ている。
「ホレス、お客様が来てるんだからお茶くらい出しなさい。」
「で、でも母さん…」
「口答えしないの。」
「…はい。」
あのお兄さんも母親には弱いらしい。
僕を睨みつけながら部屋を出ていった。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
138 / 151