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⑧
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会長は無言のまま僕の手を引いて早足で進む。
「……ぁ、会長!」
するといきなり止まるから
会長の背中におでこをぶつけてしまった。
「……ごめ、んなさ」
「悪かった!!」
会長は僕の方を向くと謝りはじめた。
「……え?」
「翔のことをもて遊んでいたのではなくて、
純粋に翔のことが好きなんだ。」
「だからあんな酷いことをしてしまった。
ほんとうにすまない。」
おじきをする会長。
どうやら僕のことを馬鹿にしてたのではなかったようだ。
「…ぼく、遊ばれてたわけじゃ、なかったんですね?」
するとおじぎしていた会長はぱっと頭を上げて
僕の顔を見る。
ほっとして涙がこぼれる。
「よかった、です、ぼ、くてっきり馬鹿にされてるのだと
ばっかり思っていて…ひっ、く」
「ごめん、ほんとうに…。」
僕の勘違いだったようでよかった。
え、あれ?さっき会長、僕のことが好きって
「え?!??////」
「ほんとうに、いきなりですまないのだが
ずっと、好きだったんだ。」
「え、!、?//」
はっと会長の顔を見ると、
真剣な眼差しで僕を見つめている。
ドキドキする。
その瞳で見られると。
「すこし、時間を、くださぃ!//」
そう言い残すと僕は家へと急いで走り出した。
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