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⑪
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昼休みになると、僕はすぐに会長の元へと走った。
別に放課後会えるのだからそこで伝えればいいとは
思うけど、でも
会長には2度も救われているし
待たせちゃだめだ。
3-1に着くと教室を覗いて
会長の姿を探す。
すると、会計の清水さんが僕に気付いたようで
「あら、松木くんどうしたの?」
「あの、か、会長ってどこにいるか知りませんか?」
「あー…。
2年の女の子に呼び出されてたよ
告白かなぁ?」
「え?」
胸がズキンと痛む。
「あ、そうですか、ありがとうございます!」
いや、待っててくれると言ってたから大丈夫なはずだ。
大丈夫…?大丈夫かな。
トボトボと廊下を歩く。
すると、清水さんが走ってきた。
「松木くん、…思ってること、ちゃんと言わなきゃ
……ダメだよ?
それが、手遅れになるかもしれないから…」
その通りだ。
「……はい!ありがとうございます!!」
僕は会長の元へと再び走り出した。
どうやら、会長は校舎裏に呼び出されたらしい。
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