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さん
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俺は2週間ほど入院して家に帰ることを許された。
病院から家までは母さんが運転する車で帰った。
車窓から景色を眺めると、いつもと変わらない風景が流れて消えていった。
いつもと変わらない景色なのに、海斗はもういない…
夏休みは例年通り終わり、学校が始まった。
例年と違うのは、始業式の最後に海斗への哀悼があったことだ。
皆、海斗が俺の目の前で飛び降りたのを知っているらしく何かと気にかけてくれた。
気遣いなのは分かっているけれど、それすらも苦しくて辛い。
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