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人助けって犯罪? 亮side
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犯罪…。俺のしてることは犯罪なのか?
「あきら。俺は雪くんを一時的に匿ってるだけだ。2、3日したら家に返すつもりで…」
「……で?」
「ここに連れてきたときは、本当にそのつもりだった…。ただの家出だと思ってたし…」
「ときは、ってどういうことだよ」
「えっと…」
あれ…どんどん話しが変な方向に向かってる気がする。
「……あきら」
「何?」
「俺…雪くんをどうしたいんだろ」
「それを今、俺が聞いてんだろ」
「だよなぁ…」
「……」
「でも俺は雪くんの事情を聞いたからには、家に返せねぇよ」
「だったら専門機関に頼れ」
「は?」
「世の中には児童相談所ってとこがあるんだ!そこに電話すれば済む話しだろ」
「そうかもしれねぇけど…」
「いやだっ!!」
「雪くん!?」
「ぼく、亮さんと一緒にいるもん!!」
お風呂から上がったらしい雪くんが、俺の腰に抱きついた。あきらが持ってきたパジャマに身を包み、髪からほんのりミントの香りがした。俺、ミントの香りって好きなんだよなぁ。
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