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これはまずい あきらside
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俺は少しイラついていた。亮はいまいち事の重大性がわかっていないらしい。匿うといえば聞こえはいいが、雪くんは未成年だし赤の他人だ。誘拐といわれ警察沙汰にされてもおかしくない。児童相談所のことを言っても、いまいちピンと来ていないみたいだ。
嫌な予感が、する。こいつはこのまま雪くんをこの家に住まわせるんじゃないか…。言葉の節々にそれを感じる。
「いやだっ!!」
「雪くん!?」
「ぼく、亮さんと一緒にいるもん!」
雪くんがそう言って亮に抱きついた。まずいっ!今の話し雪くんに聞かれてたら…。
「ぼく児童相談所なんかに行かない!」
これはまずい。いつから聞いてたか知らないが、このままでは雪くんの存在が邪魔と言ったようなものだ。そう言いたいわけじゃないのに!
「雪くん。別に雪くんが邪魔とか言ってるわけじゃないんだよ?」
「児童相談所なんか行かないもん!」
「でもね、雪くん。それは…」
「嫌だ!あきらくん、どうしてそんなこと言うの?」
雪くんは今にも泣き出しそうだ。対して亮はこの状況でのほほんとした表情で雪くんの見下ろしている。お前もなんとか言えよ!
「せ、雪くんとりあえず落ち着いて!」
「絶対に…絶対にやだよ…」
「あきら、とりあえず今日だけはいいんじゃないか?」
「…そう、だな」
雪くんのこの様子を見ると、それが最善策だろう。雪くんはそれほど亮に懐いているということか…。
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