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知るためには勇気が必要 亮side 追記あり
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10分程度、湯船に使った。いつもは疲れを取るためにもう少し長く入っているのだが雪くんがいる手前、長くは入れない。
さっき落ち込んでたし、聞きたいこともあるし。風呂場から出ると泣き声が聞こえた。
「雪くん…泣いてるのか…」
ゆっくり寝室の扉へ近づき、小さめにノックした。
「雪くん?入るよ?」
「っ!…うん…」
ガチャ
部屋に入ると、雪くんが泣き腫らした顔で振り向いた。俺は雪くんに近づき、布団に座ってタオルを差し出した。
「雪くん、お顔拭こっか」
「……だめ」
「なんで?」
「タオル汚れちゃうよ…」
「いいよ、このくらい。洗濯すればいいんだから」
「せんたく…?」
洗濯も教えてなかったのか…。とことんひどい親だな…。
「汚れた服とかタオルとかを綺麗にしてくれる機械だよ」
「なんでも綺麗にしてくれるの…?」
「なんでもじゃないけど…」
「そうなんだ…」
「何か汚れたものがあったの?あっ、雪くんの洋服は洗濯してるから大丈夫だよ!」
「……く…」
「ん?」
「ぼくも綺麗にしてくれる…?」
え…?
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