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おはよう 亮side
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朝起きて雪くんを見ると、うなされていた。涙を流していた。俺は小さな雪くんの体を抱き寄せ、涙を拭った。辛い思いを、どれだけ雪くんにさせれば神様というやつは気が済むのだろう。
「雪くん…」
「……だれ?」
涙を流しながら、雪くんは目を覚ました。安心させるために、俺なりのとびっきりの笑顔を雪くんに向けた。
「雪くん、おはよう」
「亮さん…おはよう」
雪くんは眩しそうに俺を見上げた。そういえば、昨日の夜カーテン閉めずに寝たな…。
「眩しかった?ごめんね」
「ううん…」
雪くんは目を擦り、可愛らしい笑顔を見せてくれた。
「あ!雪くん、朝ごはんどうする?」
「朝ごはん?」
そういえば、朝ごはんのことを忘れていた。
「うーんと…目玉焼き…」
「目玉焼きね!了解。じゃあ、起きよっか」
俺と雪くんは起き上がって、朝の準備(着替えとか)を済ませてキッチンに立った。
「パンとご飯はどっちがいい?」
「パン!」
「じゃあそこに、オーブンがあるからこのパン2枚を、オーブンのなかに入れます」
「はい!入れました!」
「時間設定をして…よし!後は焼き上がるまで待ちます」
「待ちます!!」
雪くんは嬉しそうに、オーブンの中を眺めていた。親と一緒にキッチンに立つことなんてなかっただろうからなぁ。
あっ、そういえば雪くんは小学校に行ってないんだった。どうするかな。小学校に通わせる?それとも、家での学習にするか?確か小学校に行くのは義務じゃなかった様な…。
って、なんで今後も雪くんと暮らしていくことになってんだ。
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