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俺は心配だよ あきらside
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亮に任せようと思ってた。でも体は自然と自転車に乗り、亮の家に向かっていた。妙なことを言っていないだろうか。昨日の亮を見てると、「一緒に住もう」とか「ここにいたら?」とか口走ってそうだ。
ピンポーン
早く出ろ! 1秒が長く感じる。
「亮!俺だ!あきらだ!開けろ!」
思わずドアに向かって叫ぶ。俺は亮に捕まって欲しくない。
すると、やっと重いドアが開いた。
「あきら、、」
亮は、なんともいえない表情をしている。
「お前が連絡しないから、自分から来た。雪くんに妙なこと言ってねぇだろうな」
亮の背中越しに雪くんが見えた。こちらを悲しげな顔で見つめている。やっぱり何か起きたのか?
「言ってねぇよ…」
亮がうつむき加減にそう答えた。さも、言いそうだったけど、が後につきそうな雰囲気だ。やはり、来て正解だったようだ。俺は亮を説得しなければならない。
「とりあえず、中入っていいか?」
ほぼ答えを聞かずに中に入る。チン、と高い音がした。…朝ごはんを食べるとこだったのか。
「あきらは朝飯食ったの…?」
「食ってないけど、そんな暇ないと思ったし」
「じゃあ食べてけ。お前の分も用意する。雪くん、あきらとテーブルのとこに座ってて」
「…うん。わかった」
…なんだ?予想以上に亮が落ち着いている。俺が来る前にどんな話しをしてたんだ、この2人は。
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