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きっとお前は… あきらside
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風呂を洗い終わり、蛇口を捻ってリビングへ向かうとそこは明らかに雰囲気がおかしかった。亮も雪くんも俯いて思い詰めている表情だ。
「風呂洗い終わったぞ。亮?雪くん?」
「あきら…」
「どうした?なんかあった?」
亮は俺に何か話すだろうか。いやきっとお前は…
「べっつに?少し雪くんと話してたんだ。ね?」
「えっ…う、うん!そう!!」
「…そうか。なんか変な雰囲気だったから驚いたよ笑」
「そうか?さて、何作ろっかな」
「亮、お前俺に風呂洗いさせといて何も作ってないって!どういうことだよ!?」
「雪くん、好きな食べ物とかある?」
「……カレー」
やっぱり話さなかった。誤魔化してるつもりだろうが、俺はわかる。雪くんと何かあったのだろうか…。亮の家族に関係すること?雪くんの細すぎる体とかそれに関係すること?どちらにせよ、亮が言わない限りわからない。
亮が一人暮らしをしていることだって、何度も泊まっているのに何故1度も親がいないんだ!と問い詰めて、渋々言ったくらいだ。少ししつこかったと自覚しているが、それをきっかけに亮が家事を手伝いに来れている。
「あきら。そろそろ風呂溜まったんじゃねぇ?」
「そうだな。止めてくるよ」
亮は俺に話さない
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