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カレーを作る 亮side
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俺が作るカレーは具は少なめ。じゃがいも・玉ねぎ・肉、たまに人参。人によっては、夏野菜だったり納豆をいれるそうだが俺はいれない。
雪くんがいるし甘口にするか…。いつか使うかもしれないと買っておいた甘口ルーが役に立った。
振り返ると、あきらと雪くんが何かはなしているんだろう。笑い声が聞こえてくる。
きっとあきらは俺が何か隠していることに気づいたんだろう。勘のいい奴だ、もしかしたら雪くんが虐待されていることに気がついたかもしれない。
「亮…」
あきらが俺を見つめ、雪くんから離れて俺に近づいてきた。
「なんだよ」
「お前…」
あきらの神妙な顔にバックンバックンと心が鳴る。
「カレー、鍋から噴き出してるぞ」
「え?…うわぁ!!」
鍋を見ると、カレーが噴き出していた。火を止めてため息をつく。恐る恐る蓋を取ると…。
「おっ、案外おいしそうじゃん!」
カレーは上手く出来上がっていた。3皿カレーをよそって雪くんとあきらがいるテーブルに乗せる。
「亮さん、ありがとう…美味しそう…」
「だね!亮、食べようぜ」
「あぁ」
「「「いただきます!」」」
久しぶりに誰かとご飯を食べます。
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