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かわいい雪くん 亮side
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「「「ごちそうさまでした」」」
カレーを食べ終わり、食器をシンクに置く。
「あきら、雪くん風呂に入れてやってくれ。俺、食器洗いしとくから」
「りょうかい。雪くん行こうか」
「うん…亮さん」
「どうした?」
雪くんがとてとてと俺の近くに来る。腰を折り雪くんの目線と合わせる。つぶらな瞳と目があった。やっぱりキレイな目をしてる。
「あのね、カレー美味しかった!ありがとう!」
「どういたしまして!」
「亮、ありがとな。雪くん、お風呂行くぞー!」
やはり子どもは可愛い。でも雪くんは12歳にしては、言葉遣いが幼い気がする。俺の完全な勘違いかもしれないが…。
「まー。勘違いだったらいいけど…」
にしても、雪くんが虐待を受けていて家から逃げ出している場合、やはり児童相談所などに行ったほうがいいのだろうか。きっとあきらにバレればあいつは行け、と言うだろう。
「でもなぁ…」
ふと手を止め考える。あの時…あの広場で俺に抱きついてきたとき、驚いたけど嬉しかったんだよなぁ。
誰も頼る人もいなくて、あきらだってしょっちゅう頼るわけにもいかない。今日はたまたま休みだったが、バイトだっていつもはある。ため息をつく時間もないくらい忙しい日だってよくある。そんな時に、たとえ勘違いでも抱きつかれたら嬉しいもんだ。
「雪くんが俺の家族になればいいのに…」
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