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結城雪とは 亮side
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「亮さんは悪くないの!」
雪くんはあきらを見上げていた。
上半身の傷跡を見て、改めて酷いと感じる。それと同時に俺がもっと早く雪くんを見つけられていたら!って…。たった数時間の付き合いだが、俺は雪くんにこんなに肩入れしている。
「亮のせいじゃないってどういうこと…?」
あきらは俺と雪くんが親戚だとまだ信じているんだろう。そして俺が暴力を振るっていたんじゃないかと疑っている。きっと。あきらは俺をチラッと見て、雪くんの目線に合わせしゃがんだ。
これ以上あきらに嘘はつけない。
「ごめん、あきら。俺と雪くんは実は親戚じゃないんだ」
「は?親戚じゃないって…どういうことだよ」
あきらは信じられないという様子で、俺を見つめた。
それから俺と雪くんは2人でこれまでの事情を説明した。
「…」
「一気に話したけど…理解、できたか?」
「あぁ…」
「あきらくん…隠しててごめんね…」
「いや、いいんだ…そんな事情なら隠したくもなるよね…雪くん、辛かったね」
あきらが雪くんの頭をなでた。
「じゃあパッパと風呂入っちゃおう!」
「!…うん!」
あきらはその場の雰囲気をぶち破るように、明るい口調で話していた。
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