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特殊なバイト1/3
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「紹介できたバイトってキミか?とだ…りん君」
「へだ、です。戸田って書いてへだって呼びます。あと、りん じゃなくて、れん…」
「成る程、戸田 憐君か」
初めて会う人にはいっつもこの紹介をする。小学校中学校高校大学…そして今も。ほんと自己紹介するたび憂鬱になる。
今日はさらに憂鬱、いや憂鬱を通り越して最悪に鬱な気分だ。
なぜなら俺は、友人に押し付けられた借金を返済するためにこのバイトを始めるんだ。
その金額、5000万円。
友人が失踪し、俺に押し付けられたこの多額の借金に絶望する間もなく。スーツを着た怖いオニイサン達がゾロゾロ来た訳で。
もし今が戦国時代で俺が武士だったら、速攻で切腹してます。だってクソ怖いんだもん!
臓器売られるか生コンクリートとランデヴーか。そんな会話が聞こえてきたもんで近くに荒縄でも無いかと必死で探した。何でって?クビブランコって知ってる?俺それがしたかったんだ!
ストレートに言うならもう恐怖で死にたかったって事。
しかし捨てる神あれば拾う神も居るらしい。いや、居たんだ!
オニイサン達のリーダーらしきサングラスの人(後から知ったがその人は猫丸というらしい)が、今からやろうとしてるバイトをするなら期限は設けない、とにかく全額返済してくれればいい。
利子もつけない、なんて最高に好条件を出してくれた!
俺はふたつ返事で承諾したよ!当たり前だろ!!
そうして俺、戸田 憐はこのバイトを始める決意をしたのです。
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