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きいてよ 6 kyrt
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ky side
俺が住所を書き始めて数分たった頃、
レトさんが俺に話しかけてきた。
「…その住所、誰の」
「レトさんのアンチの奴らの住所だよ」
なんて言ったら全て察されるから
「俺の友達のだよ。」
なんて、
我ながらわかりやすい嘘を吐いた。
友達だったらわざわざ書かなくても
覚えてるし、わざわざ今書かない。
当然嘘を吐かれたのが悲しいのか、
悲しそうな声をしたレトさんが
「嘘やろ。」
なんて言ってきたから
俺自身も悲しくなって黙り込んでしまった。
レトさんも何も言わなくなってしまったから
気をそらそうと住所を書き続けた。
一通り住所も写終わり、
レトさんにまた嘘をつく。
「コンビニ行ってくるわ。」
本当は
レトさんを傷付けた奴を
殺しに行くだけなのに。
自分でも物騒なことを考えていたら
レトさんは俺より物騒な声で俺にいう
「コンビニ行くのに住所のメモはいらないやろ」
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