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劇場愛歌 12
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「その、フジが好きな先輩のクラスは?」
「…多分1-Aだと思ったけど。」
「げ、最上階じゃねぇか。」
牛沢という男から仕入れた情報。
うっしーと先輩は同じクラスで、
休み時間は当たり前のように話しているらしい。
いいな…いいな…。
うっしーを妬みながら階段をバレないように
駆け上がると、ヒラが口を開いた。
「…ねぇ、本当にバレない?」
「大丈夫大丈夫、バレたら責任はキヨがとってくれるからそんな心配しなくて大丈夫だよ。」
「責任背負うとは言ってねぇだろ!」
「しー!静かに!!!」
そんな馬鹿みたいな会話をしながら
階段は登り終える。
おかしい。
人が居なすぎる。
「ねぇ、人全然いなくない…?」
キヨに話しかけると、キヨは教室の方を指差し、
「あそこに集まってるみたいだぞ。」
と言うと、人混みの中に入っていってしまった。
キヨが指差して居たのは
1-A。
先輩が居るクラスだ。
嫌な予感がした。
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