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劇場愛歌 20
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rt side
次に目を覚ましたところは、見知らぬ部屋だった。
「…は?ま、また…。」
手を確認すると、所々青紫に変色していて
曲げたりするととても痛い。
「ヴ…ッ!」
「あ、目ェ覚ました?」
その声の主の方向を向く。
「…あ、さっきの…。」
高身長で輩っぽい人と、
髪の毛がちょっとだけ長い人。
もうマスクは取ってるみたい。
そして俺のすぐ近くで寝ているのはヒラくん。
ヒラくんの目尻はまだ少しだけ赤い。
さっきまで泣いてたのかな。
「…あの、お2人は…。」
前のふたりに話しかける。
「あ、俺はキヨって呼んでくれて構わないよ。」
多分この人はちょっとウザイ。
失礼ながら俺の感でそう思った。
「えっと、じゃあ…、お隣の方は…。」
その人の方向を見るとその人はビクッとして、
はぁ~い、と小さく手を振る。
面白そう。
「…あー、コイツはフジな。」
またフジくんの隣のキヨくんが教えてくれる。
「よ、よろしくね、キヨくんフジくん!」
2人に俺なりの笑顔でそう言うと、2人は
ニッ、と笑って「よろしく」と言ってくれた。
(フジくんが顔真っ赤にしていたのは気のせいかな)
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