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劇場愛歌 23
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ky side
なんなんだコイツ…!!
いきなり起きたかと思えば抱きついてくるし…!
しかも「大好き」ってどういうことだよ…!?
夢の中で何かいいことでもあったのだろうか。
ぴょんぴょん跳ねて喜ぶ姿をじっと見る。
そういえば
「あ…お前、名前聞いてなかった。なんていうの?」
男の邪魔をするように語りかける。
名前を聞いとかなくちゃいけない。
今後何かの役にたつかもしれないから。
「あ…、俺は、レトルトだよ…。」
男の顔色は戻る。
逆にさっきより青ざめているくらいだ。
…レトルト?
「え、レトルトってお前、冗談だろ?!?!」
俺は飛び上がり、レトルトであるこいつの肩を掴む。
「ひっ、ごめ、ごめんなさいっ、」
その怯えた目は本物だ。
嘘だろ
ここで再開なんて
夢みたいだ
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