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劇場愛歌 24
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【kyの過去ストーリー】
※小2設定
その日、俺は初めて盛大に転んでしまって、
一人でわんわん泣いていた。
「うわあああぁぁぁあんっ!!ままぁ!!」
ここには居るはずもない母親の名前を
大声で呼び、泣き叫んでいた。
「…えっと、どうしたん?」
突然後ろから知らない人に話しかけられ、
思わず後ろを向く。
俺よりかは少しだけ背が大きく、見た目だけでは
小学3年生、先輩だと分かる。
当時の俺は強がりで、段差にこけて傷が出来た
なんて絶対に言えなかった。
「…ああ!!!足!血が垂れてきてるよ!…えーと、こっち来てや!」
手を引かれ、水道の方へと連れていかれる。
「痛いと思うけど…っ、ぐすっ、我慢、してなぁ」
なんで怪我してないこいつが泣いてるんだ、
当時はそんな心無しなことしか思わなかったが、
今思い返すと当時のレトルトさんは本当に
性格がいい子供だったのだと思う。
「ってぇ!!」
「ひぃっ!ごめんなぁ…っ、グスッ」
思い切り立場が逆なこの状況で、俺は当時の先輩に
こんなことを言ってしまった。
「おまえ、よえーな」
その言葉がそうとう辛かったのか、
いまよりさらに煩く泣き出してしまって
「人の気持ちもっ、考えろよ!!」
なんて俺に吐き捨てると、俺の濡れた足なんて
放っておいて帰っていってしまった。
「…。レトルトさんかぁ」
俺はいつの間にか泣き止んでいて、
今度は新たな感情が芽生えていた。
その感情は
恋。
(*´_ゝ`)ノ----------------------------------
前回の話ではキヨの感情がちょっとわかりにくかったと思いましたので、今回は過去キヨのお話を書かせていただきました!
キヨはこのあとレトさんに恋をして、
見つかりもしないレトさんを探すんですね。
けど探しても探してもどこにもいないことを知って
諦めかけていると、奇跡的に思い人と出会えた
って感じです( ・´ヮ・` )
(語彙力)
この話は今回きりで終わって、次回はうっしーsideです!
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