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劇場愛歌 31
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1通り支度を済ませ、家を出る。
「いってきます!!」
いつもの車の大通り。
ここで引かれて死ねたらなぁ。
狂犬が俺に向かって吠えてくる。
噛み砕かれて死ねないかな。
ガソリンスタンド。
ガソリン被って火を浴びて死ねないかな。
なんて出来るだけ拷問に等しいような、
苦しい死に方を考えながら登校していた。
途中で、キヨくん家を横切る。
やっぱ少しだけ大きくて、植物なんかも
綺麗に装飾してあって素敵やなぁ…。
それだけ考えて、軽はずみで入ってしまった
キヨくん家から出ようとすると
ガチャ…
キヨくんが出てきた。
ヤバい、バレた。
これじゃあ不法侵入やん。
最悪…。
「お、レトさん!おはよ~」
キヨくんは何も言わず俺に挨拶してくれる。
こういうところは優しくていいんやけど…
少しは警戒しようや…
「おはよ、キヨくん。それとなんかごめんね」
行ってくるね
それだけ言ってキヨくん家を去ろうとした時に
キヨくんが
「レトさん、俺今日暇だからヒラとフジ引っ張ってレトさん高校の屋上行くわ!!昼休みだからな!来いよ!」
本当、キヨくんは変わらない。
その心が俺を安心させてくれた。
「おはよう!!」
「ありがとうございました」
「宜しくお願いします」
なんてダラダラ授業を受けていたら
いつの間にか終わっていて、
昼休みになった。
俺はうっしーを誘って屋上に行く。
そうだ
俺は今から
死のう。
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