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劇場愛歌 34
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前回のうっしーのタメ口は、この5日間の中で仲良くなったからってことにしてください_(꒪ཀ꒪」∠)
(*´_ゝ`)ノ----------------------------------
ky side
…何してるんだ。
俺はしばらく状況が掴めなかった。
レトさんが柵の向こうに立っている。
あれは…死のうとしているのか?
全てを理解した途端、
一気に全身に恐怖が走った。
「レトルト!!そこを動くなよ!」
うっしーは必死で呼び止めるけど、
レトさんにはもう届いていなくて。
俺達へ向かって、何かを話し始めた。
「…信じてくれないかもだけど、聞いて。
俺な?今までずっといじめられてたの。
ずっと痛い思いをしてきて早く死にたいなって、
手首切ったこともあったよ…
でも、その時は何も感じなかった。」
一切口を閉じずに話すレトさんに、
うっしーが迫りながら説得を続ける。
「レトルト、やめろ。今すぐ帰ってこい」
「嫌だっ!!来ないでよ!!!」
レトさんが叫んだ途端、
うっしーは強風に吹かれ俺達の方に戻された。
「近づかないで…ッ!今の俺じゃあ何でもできちゃうの!!お前らを殺すことだって可能なんだよ!!」
…何でもできる?
ということは、レトさんは今何者かに操られてる
ということなのか…??
だとしたら誰に…
ちら、と後ろを振り向く。
フジは呆然としているし、
ヒラは焦って泣いてる。
…そうか、これだ。
「フジ、ヒラ!
お前らに任せたいことがあるんだけど…」
「…分かった、やってみるね。」
「…失敗したら……レトルト先輩は…」
表情が強張るヒラに、
俺は頭に手を置き適当に撫でる。
「お前、そんなに意識すんなよ、気軽にやれ。じゃないとぜったい失敗するから。」
それだけ伝えると、俺はレトさんの説得に戻る。
戻ってからすぐに階段を駆け下りる音が聞こえた。
アイツらはちゃんと計画通りに動いてくれている。
あとは俺次第だ…。
「ね、うっしー。ちょっと俺とレトさんと二人だけにしてくれない?その間うっしーは…」
ウッシーの役割を軽く説明すると
大いに納得したのか、すぐ階段を駆け下りた。
「…レトさん。」
「やだ!来ないでってば!…飛び降りるで!!」
知ってるよ。
レトさんにそんな度胸がないことくらい。
だから俺はレトさんの方に歩いていく。
途中で、俺に強風が迫ってきたが完全無視をして
レトさんの元へ向かった。
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