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劇場愛歌 36
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_____ゴッ
「________え?」
地面についても痛くはなかった。
いや、地面にすらついていなかった。
フジくんとヒラくんが下敷きになってたから
「ゔ…衝撃が…ッ、レトルト先輩大丈夫ですか?!」
「なんで?!なんでそんなことしたの!?」
フジくんは焦りながら
ヒラくんは泣きながら叱る。
なんでこんなことしたって
こっちのセリフや。
「…なんで死なせてくれなかったの?」
フジくんヒラくんは吃驚した顔をする。
俺は今日中に死ななきゃいけないんや
今日中に死なないと
幸せなあの時間は2度と戻ってこないから
「…レトルト…レトルト!!!」
うっしーがこちらに気づいて走ってきた。
そしたらいきなりのハグをされて、
頭をわしゃわしゃと撫でられた。
「痛いようっしー」
それに続くように、
ヒラくんフジくんも頭を撫でてくる
「レトさん!!!!
レトさん…ッ、良かった…。」
走ってきたのか、息切れが激しいキヨくん。
俺が生きてるとわかると、
泣きながらこっちへ走ってくる。
そして優しく俺の髪をなでてくれた。
…なんで?
「…なんでそんなに優しくしてくれるん?」
皆に訪ねると、皆は笑い出した。
俺は真剣なのに…。
「そんなんレトさん、決まってるでしょ?!」
「レトルト先輩が」
「大好きで」
「大事な友達だからだよ!!!」
キヨくんに続き、
ヒラくん、フジくん、うっしーが泣きながら
俺にそう言ってくれた。
「…ッ、ぇぐっ、あり、ありが、とう…ッ」
そんな嬉しい言葉聞いちゃうと
俺も涙が止まらなくなるよ
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