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辺りは桜の木で生い茂っている。
いつもと違う道に戸惑いながらも俺、山﨑悠(やまざきゆう)は新たな高校生活を始めようとしていた。
「いや〜今日から高校生になったと思うとワクワクするよな!」
無駄にテンションの高いこいつは、小学校からの幼馴染みである桶嶋明(おけしまあきら)。
明は中学生の時、サッカー部でキャプテンを務め、明るく優しい性格ともあり女子にかなりモテていた。俗に言うイケメンだ。
仲良くなってからは小中ほぼ毎日一緒に登下校していた。たまたま高校も一緒で今も明と高校へと向かっている。
「中学生も高校生もそんな変わんねーだろ。ただ周りの人間が変わっただけじゃん。」
「はは(笑)悠は相変わらず冷めてるよな〜。」
自分でも充分冷めているのは分かってる。俺に構うな。
「そういやさ、悠は何か部活入んの?」
「ん〜入んないかも。明はサッカー部だろ?」
「サッカー部!早くサッカーしてぇーわ」
蹴る振りをしている明はキラキラしていて、本当にサッカーが好きなんだなと思った。
明と他愛ない話をしているうちに高校へと着いた。
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