アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
この異様な世界のカオスな学園で、僕はいったいどうなるの...?
676
-
「そうか。こういう話しは、デリケートな問題だから、おれとしては余り突っ込んでやりたくはないんだが、そういう訳にも行かなくてな。ほんとに悪い。」
申し訳なさそうに言う萌木先生に、薫は幾分か緊張も和らいで、小さく微笑みを返す。
「いえ、先生。仕事だからしょうがないのは分かっています。僕は大丈夫です。」
と、答えた薫に。萌木先生は僅かに目を細めて、眩しそうに薫を見た後、話しを続ける。
「ありがとう岩本。お前は優しい奴だな。_______それじゃあ話しを戻そう。岩本には今現在、有村の匂いがベッタリ付いちまっている状態だ。これは、今日学校が始まる時間になったら、瞬く間に学園中に広まっちまうだろう。知っての通り、ここには有村の親衛隊に入っている奴らが沢山いる。そういう奴らは有村の匂いに敏感だからな。妊娠した事が知られたら何してくるか想像もつかん。...本来ならそういうタチの悪い奴らを、相手の奴が牽制するんだが...、」
そう言って、萌木先生がうかがう様に薫を見てくるが。その視線に、薫は首を振って答えるしかなかった。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
676 / 757