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この異様な世界のカオスな学園で、僕はいったいどうなるの...?
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「お前...、これ聞いて何も気が付かんのか?天然か?寝起きだからか?それともボケてんのか?_______いいか、岩本に付いてる匂いが『誰』の物なのか言ってみろ。」
そう言われた鬼塚巧が、薫の方に顔を向けて来たので、薫は少し、ビクッと体を強ばらせてしまう。
そんな薫の様子を、鬼塚巧は、眠そうな目で見ていたが。その目が徐々に開いて行き、最後には驚愕の表情に変わる。
「...うわっ!!マジかよ。この匂いって有村環の匂いじゃないですか!!うわっ怖っ!!色んな意味でこえーわ。え...、ちょっと待って、これってどういう事なんですか。この有村の匂いがベッタベタに付きまくってるこの子を俺に守れって言ってんの?...萌木先生は俺に何か恨みでもあるのかな?_______知ってんでしょ、上位種が、特にその中でもオオカミの種族の奴等が自分の獲物に手を出されんの大嫌いなこと!!しかもこの子妊娠してるって...。さすがの俺でも、αに喧嘩売るような真似はどうかと思うんだけど...、」
やっと、眠気も覚めてきたのか。事の重大性に気付いた鬼塚巧は、真剣な表情になって行く。
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