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告白
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「山口くん、僕君のこと、好き……なんだけど」
まつ毛は長いし目はでかい。
小柄で、顔も小さくて髪もサラサラだ。
違和感があるとすれば、制服にズボンを履いていることである。いや待て。ズボンも何も、こいつは男だ。
小川 理央
誰からも好かれる、可愛い男だ。
クラスの女子の恋愛話に混ざっていたり
男子に菓子とか渡しては勘違いされて困っていたり
とにかく可愛い。そんな、男のクラスメイトだ。
「え、お前、男」
「男だよ?」
「俺も、男」
「うん、知ってるよ?」
「え、俺?待ってくれ待ってくれ、
すっげぇ可愛い隣のクラスの吉田さんとか
恋愛対象が男なら、学級委員のイケメンの、佐々木とか、お前なら、選びたい放題だろ?
俺でいいのか?俺だぞ!?」
美形で性格も良い分、好いてる奴は多く
告白すれば、きっとほとんどは受け入れてくれるだろう。
俺でなくとも、いや、俺じゃない方がいいんじゃ……
「山口くんがいいの。ダメ、かな……?」
「うぇぇ……俺かぁ。他の奴に妬まれそうだけど
俺のこと好きなんだろ?……いいよ、付き合うか」
「う、うん……やった、やったぁ」
本当に、俺でいいのか?
というか、俺のどこがいいんだ??
吉田は?佐々木は?お、俺かぁ
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