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デート
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「デートっつっても……」
男2人で何処行くんだ?
今まで彼女としてきたことを小川とするのか?
それとも、男友達としてきたことをするのか?
男の恋人としては、どっちがベストだ?
「小川、お前どっか行きたいとこあるのか?」
「んー、僕もデートがしたいってだけで具体的な場所は決めてなかったんだよね……、山口くんとなら、何処でも、いいよ?」
なんか、キュンキュンする。今までの彼女より5000倍くらい胸がキュンキュンする。
「じゃぁ、ゲーセン、行くかぁ?」
「わぁ、僕ゲームセンターなんて初めてだ!
今まで皆、僕と遊ぶ時は気を使って、オシャレなお店とかしか行かなかったから……嬉しい、」
キュゥゥゥゥゥン
これが恋か。俺は初めて本物の恋というものがわかったらしい。
少し恥ずかしそうに、俺の裾をキュッと掴み
顔を赤らめ俺を見る。
俺が、エスコートしなければ……!
「すごい、山口くん上手だぁ」
「だろっ!UFOキャッチャーは昔から得意なんだよ!
これ、やろうか?」
うさぎのぬいぐるみを手渡せば、うわぁと声を漏らす小川。
こんな純粋な反応初めてで、俺も純粋に嬉しかった。
元カノたちは、性格悪かったからなぁ……
「もう暗いな。そろそろ帰るか」
「送ってくよ、僕」
「え、こういうのって俺がやるんじゃ」
「大丈夫、僕に任せて?」
「お、おう」
流されて、俺が送られることになったが
こういうのって普通俺が小川を送るんじゃないのか?
まぁ、細かいことは気にしちゃダメだな
送ってくれるって言うんだし、甘えるか。
「あ、そうだ。僕ずっと前から山口くんに渡したいものがあってね」
「ん?何だ?」
「ネックレス。ちゃんと男の人がしても気にならないやつだよ」
そう言って、箱から出されるネックレス。
「俺、そんな綺麗なもんつけても似合わねぇぞ、
こういうのは、小川みたいな奴が」
「似合わなくない。大丈夫、君は可愛い。
僕は、山口くんが好きなんだよ?山口くんのことが好きな僕が選んだものなんだ。
絶対似合うに決まってる。しゃがんで?」
「…………ん、」
「ほら、似合ってる。すごい、可愛いよ」
……………………か、可愛い?
こ、こんなごつくて筋肉ばっかで眉毛も太くて髪もゴワゴワで短くて、そんな俺に可愛い?
「え、……あ、かわ、」
「赤くなってる、可愛いよ、山口くん」
「か、可愛くなんかねぇよ、馬鹿!」
「ふふ、好きだなぁ」
「…………、勝手に、言ってろ」
何か、何かがおかしいぞ……?
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