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バレンタインのお話
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「晴(ハル)、今日はバレンタインなので、チョコをげましょう。」
「お!ありがとうな!!っつっても、バレンタインじゃなくても、いつもチョコくれるだろ?」
「あっはは、確かにそうだね~。」
「おれ、も…あ、げ…。」
「ん、ありがとな!」
あぁ、チワワ共がやけに煩いと思ったら、今日はバレンタインだったのか。
去年までは死ぬ程貰っていたが、今年は一個も貰えないだろう。
…なんせ、『生徒会の仕事をサボり、毎日セフレを二人以上連れんでヤっている。』生徒会長だからな。
五月初めに来た転校生により、他の役員はメッキリ仕事をしなくなった。
お陰で前までは出れていた授業に出れなくなり、仕事をするため一日中生徒会室に籠りっぱなしだ。
それなのに、他の役員は上記の噂を流し、俺の信頼を無くした。
余程俺が嫌いなんだろう。
最初は庇っていた親衛隊も、今では全員敵だ。
「ん。俺もチョコやるよ、晴。」
「!淕(リク)、ありがとな!!」
「ふ~ん。まさか、一匹狼の君がチョコを渡すとはね~。」
「…ワリィか。」
「いや、べっつに~?w」
「チッ」
「こっわ~ww」
はぁ、チョコを一個も貰えない俺の前で渡さないでくれ。
精神的に結構クる。
そう思っているとトコトコと、一匹狼がこちらへやって来た。左手を後ろに隠しながら。
何なんだ?
「会長も、やるよ。チョコ。……いつも仕事お疲れな。」
「っ!」
まさか、俺にまでチョコをくれるというのか。
しかも、めちゃくちゃ可愛い笑顔付きで。
こいつこんなに可愛かったのか。
「…ふ。さんきゅーな。」
「っ、ぃ、いや…。」
「…?」
礼を言うと、顔を逸らされた。
何故だ。
~翌日~
今日はチョコの感想を言うつもりだ。
一言で言うと、めちゃくちゃ美味かった。
本当に男子高校生が作ったのかと疑う程に。
店で出しても十分他と張り合える位には。
あぁ。でも、
__他の奴に知られたくないな。__
…何考えてんだ俺は。
「なぁ、淕。ちょっとこっち来い。」
「?…あぁ。」
「昨日のチョコ、美味かった。」
「いや、別にあれくらいなら…」
「いーや、いくら簡単でも、お前の腕が上手いからめちゃくちゃ美味くなるんだよ。」
「だ、から…」
「…お前、料理上手いよな。今度俺に飯作ってくれよ。」
「!!」
「……いや、冗談だ。気にしないでくれ。」
「!いや、作る。絶対作るって約束する!」
「!…ふはっ、よろしく頼むな。」
『カアァァァ///』
(それにしても、何であの時顔逸らしたんだ?)
(お、まえが…カッコよすぎだからだ…っ)
(!そうか…。ニッコリ)
(っ~~~~)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーキリトリーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
これまた中途半端がな終わり方でござんして。
どっちかっていうと生徒会長+不良ですかね~。
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