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20 知念side
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ぱっと目を覚まして時計を見たら、時間は2時をすぎたところだった。
横には誰もいない。お仕事行ったのかな...
「 涼介... 」
涼介のいないベッドはやけに広く、寂しかった。
熱を測ってみると、まだ少し熱はあって37.6℃だった。
時計をずっと見ていても1分はすごく長くて。
涼介が帰ってくるまで眠っていることにした。
時折今頃何してるんだろ〜って考えてた
... なんて涼介にはナイショ。
お仕事はお仕事でも、僕達のグループのメンバーは仲良しだから今頃楽しくお話してるかもしれない。
僕も行きたかったな〜。みんなと笑って喋りたい。明日までに治さないと。
そう思ってたらいつの間にか寝ちゃったみたい。
ガチャッ
玄関のドアが開く音がして目が覚めた。
涼介、帰ってきたのかな。
「 涼介...? 」
でも寝室の部屋の前にある影は涼介じゃなかった。
誰?知らない人?なんで... でもこの影は...
開いた扉の先にいたのはやっぱり、
いのちゃんだった。
「 いのちゃ、どうしてここに... 」
「 どうしてって...心配だったから。大丈夫?知念。 」
「 え...? 」
「 山田が、今日の撮影の時言ってたんだよ。知念は風邪で休みだ〜って 」
涼介が?でも、いのちゃんがここにいるってことは、涼介ももう終わってるはずじゃないの?
「 涼介は... 」
「 ... 山田なら圭人のところにいるよ。 」
「 え...? ぼ、僕も涼介のとこに ... んッ! 」
丁度立ち上がろうとした時、いのちゃんは僕がさっきまで寝ていたベッドに押し倒して強引にキスをしてきた。
「 ちょ、いのちゃんはなれて、なんで... 」
「 山田は今圭人のところにいるんだよ?悲しくないの?自分より優先されて。自分は熱出て弱ってるのに、違う所行かれて、寂しくないの!? 」
確かにそう。今日の休みをとれって言ったのも涼介。
でも、圭人の家にいるのはなにか理由があるのかもしれないし...
「 ねぇ...どうする?もし山田と圭人が...
そんなコトしてたら... 」
「 ...! 涼介、は、そんなこと... 」
涼介はそんなことしない。 そう言おうとするとまた塞がれる唇。
「 知念、なんで、なんでお前は山田ばっかりなんだよ... 」
「 や、めて...いのちゃん、どうしたの... 」
いのちゃんには大ちゃんがいるはずだ。こんな事したら悲しむのは涼介だけじゃない。大ちゃんも悲しむ。
「 涼介... 涼介、りょう、すけ... 」
涙を流しながら涼介を呼ぶ。
でも、そんな声当然涼介には届かない。時計を見ると針は7時をさしていた。
「 ねぇ...今日は、今日だけ、俺のものになってよ... 知念。 」
「 なに言って... そんなことしたら大ちゃんが... 」
そう。何より悲しむのは当然大ちゃん。
「 大ちゃんには後で謝る。 」
「 そんな問題じゃ... 、ん...ッ はッ、い、のちゃ...ッ 」
いつもの僕なら抵抗出てたのかもしれない、けど今の僕は熱があっていのちゃんの腕にさえ全く敵わなかった。
この前つけてくれた涼介のキスマークはだいぶ薄くなっていて、その上に上書きされたいのちゃんのキスマーク。
「 やめていのちゃん... 」
「 ...やめない。 」
「 ちょ、はぁ、ッ! 」
油断してるところに耳を甘嚙みされて変な声が出てしまう。
「 なんだ、ヤる気じゃん... 」
「 ちが...、あ、ふぅ...ッ 」
いのちゃんは容赦なく僕の弱いところばかりをせめてきてていた。
「 ぼ、くねつ...あるんだ、けど... ん、あ...は、ぁッ 」
「 かまわないよ?んッ、まって、ほんとえろい。 」
「 やめ、て... やめて、あッ、んん...ッ りょ、すけ... 」
涼介の名前呼ぶと、いのちゃんはやっぱり悲しそうな顔をする。
「 今日だけ、だから。 」
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