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23 山田side
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家の前までついた時に、
ふと出ていく時のことを思い出した。
... あれ、俺、鍵しめたっけ。
やばい、もしかしたら不審者入ってるかも...
そう思って玄関に入ると、見覚えのあるような靴。
その時、悪い予感はしていたんだ。
寝室の真ん前にたって
その悪い予感は的中していたことがわかった。
危うくスーパーで買ってきたものを落としそうになるほど
それは目を疑う光景だった。
「 ...... 何やってんの? 」
そこには、抱きしめあってるいのちゃんと知念。
... くしゃくしゃのベッド に 知念の乱れた髪。ゆるんだパジャマ。
現状は一瞬で理解出来た。
「 ここで何やってた? 」
ただ、問いかける。怒るつもりはなかった。
知念が理由もなく、俺を裏切るはずがないから。
「 ごめん山田、俺のせいなの。 」
そう言って現状を全て身振り手振りで話してくれたいのちゃん。
一言でまとめると、いのちゃんは知念に想いがあったのかな。
でもいのちゃんの顔を見ると、今何したいか察知できた。
「 いいよ、いのちゃん。 」
「 ...え? 」
「 今すぐにでも大ちゃんに謝りに行きたいって顔してる。俺はさ、いのちゃんと知念を責めるつもりないからら、ね? 」
「 ....ッ。 ありがと、山田。本当にごめん。 」
そう言って風のように去っていったいのちゃん。
ちらっと見ると、床にぺたんとすわってる可愛い知念。
俺以外の奴と繋がった、そう思ったらいい気分はしないけどね。
でも俺はいつでも知念を抱けるから。
「 ごめんね、りょうすけ、僕、僕...。 」
だってほら、知念は知念なりに目に涙をためて俺に謝ってきてるから。
「 顔上げて知念。 」
「 でも、でも... 」
「 いいから顔上げて? 」
涙を流して恐る恐る顔を上げた知念にすかさずキス。
そのままお姫様だっこしてベッドに寝かせて覆いかぶさるようにしてまたキス。
ちらっと見えた首筋のキスマーク。
やっぱり... いのちゃんがつけたんだろうな。
俺はそっといのちゃんがつけたであろうキスマークに負けないように上からキスマークをつけた。
ほっぺたには今の涙と重なって少し前に泣いたような涙のあと。
多分だけど いのちゃんに抱かれてる時
思考が追いつかなくて泣きじゃくっていつものように
俺の名前を呼んでたんじゃないだろうか。
そんな知念が、なんとなく想像できた。
汗で乱れた髪も、ゆるゆるのパジャマも、泣きながら名前を呼ぶ姿も。
全てが俺をそそる。
「 知念、腰、大丈夫? 」
問いかけるとコクリと頷く知念。
知念の目から涙はとまらない。
「 他のヤツのことなんて忘れるほど、俺が抱いてあげるから。 」
「 涼介... ありがと...ッ 」
「 バーカ。お前のことどれだけ愛してると思ってるの? 」
そう言うと、顔を赤くする知念。
知念の全てが愛おしい。
やっぱり、鍵閉めていけばよかったな... なんて。
その夜は、全てを忘れるくらいに知念を思う存分抱いた。
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