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26 山田side
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ご飯を食べ終わったあとに、知念がキッチンで洗い物をしてくれてた。
だからテレビをつけてたけど、今はニュースしかやってなくて、ニュースをつけたままぼーっと座っていた。
俺にコーヒーを渡してソファーにちょこんと座った知念。
何しても行動一つ一つが可愛すぎる。
隣から視線を感じてふと見ると、なにやら見つめられていた。
「 ん?何かついてる? 」
そう言うと、
「 ううん、涼介忙しいから大変だなぁって。 」
そう言ってコーヒーを持ってふわっと笑う知念。
かわい...。天使に近い笑顔だな、これ。
そんな知念を見てると、ふいに抱きしめたくなって、
知念を呼んでから 膝上に座らせて、後ろから抱きしめた。
知念の匂いは、落ち着く。すごく。
服の柔軟剤の匂いとかじゃなくて、知念そのものの匂い。
知念は、俺に 甘えたさんだね? なんて言ってきて
そんな知念も可愛いと思ってしまう。
時々、俺しか知らない色々な知念を見てて、
「 俺でいいのか 」 って思う時がある。
こんなに可愛い知念だから、
メンバーでさえもたまに疑ってしまう。
そんなことを考えてると、腕の中があったかかったのか
うとうとしはじめた知念。
まだ寝かせたくないな… と思って
寝ないように呼びかけたけど、曖昧な返事を返して
そのまま腕の中で眠ってしまった。
頭を腕にもたれさせて、気持ちよさそうに眠っている。
可愛い寝顔を見て、ニコリと笑いかける。
あ〜、シたい。 ...なんちゃって。
もう寝顔とか反則でしょ。
よせ、耐えろ理性。
変な気持ちが盛り上がってきたから、気分転換に と思って
知念の読んでた本を見ようとした。
知念をベッドに寝かそうと持ち上げると、
ずっと見えなかったけど俺の袖をぎゅっと掴んでる知念。
その手は離し難かったけど、
このままじゃ俺が襲いそうで怖いって思ったから
知念をベッドに寝かせて、机の上に置いてある本をとった。
「 ...ん、なんだこれ 」
何冊か物語系の小説の合間に挟まってる、違う系統の本。
カバーがつけられてたから、外して表紙を見ると、
それは 付き合う恋人 に対しての本だった。
ところどころに付箋がつけられてて、
その付箋のところをめくってみると、
「自信」や 「不安」 の項目。
知念も知念で悩んでるんだな、って思った反面、
俺のこと考えてくれてるって感じて嬉しかった。
まあ、俺は知念しか見てないけどね。
それから何時間か知念の本を読んでて、
ある程度時間が過ぎた時、
後ろから気配を感じた。
「 涼介...? 」
「 あ、起きたの。 」
「 ん... トイレ。 ......何してるの? 」
「 暇だったから知念の本読んでみようと思ってさ。 」
すると顔を真っ赤にする知念。
何事かと思ったけど、理由はすぐにわかった。
一番最初に俺が手に取った本が原因、だと思う。
「 いや、あの...さ、寝ない、の? 」
「 あー... そろそろ寝るわ。 」
必死でそこから離れさそうとする知念に負けて、
歯を磨こうとその場を離れたあと、
知念はその本をどこかに隠してた ...なんて俺は見てない。
ベッドに入ってケータイを見てると、向こう側から眠そうにのそのそとこっちに向かう知念。
俺の隣に入って、背を向けて寝てしまった。
なんか寂しくて、思わずこっちに向けて、
知念に口付ける。
「 ん..... 」
「 おやすみ、知念。 」
半分寝てた知念はキスされたことをあんまり理解してないようで
そのまま眠りについた。
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