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29 知念side
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「 ....ん、知念!起きろ! 」
「 ん......っ、おはよ、涼介。 」
「 お前、意外と力強いんだな。笑 」
.....ん?力?
ふと足元を見ると、涼介と絡む僕の足。
「 ひゃ...! ご、ごめん! 」
一体全体、何で僕は涼介の足と自分の足を絡ませて寝ていたんだろう。
「 お前の足、全然離してくれなかった。...昨夜のお前のナカみたいに。 」
涼介はそう言って悪戯っぽく笑った。
僕は昨夜のことを微かに思い出して顔が赤くなるのがわかる。
「 ...っばか!ばか...、ん...ッ、 」
言葉を遮るように口付けられる。
「 それ以上言ったらお仕置き。 」
涼介はまた悪戯っぽく笑ってベッドを降りた。
「 もう...。涼介の馬鹿。 」
僕は聞こえないくらいの声で涼介にそう告げた。
涼介がご飯を作ろうと身支度を始めた頃に僕もベッドから降りる。
鏡の前にたったとき、首元に昨日の跡が。
「 うわ.... 目立つ...。 」
涼介いつつけたんだろう。昨夜のことはあんまり覚えていない。
「 涼介?絆創膏ない? 」
「 ん〜 何に使うの?もしかして、その首の跡隠そうとか思ってない? 」
「 え...だめ? 」
「 うん、ダメ。」
即答で答える涼介。なんで、って聞く前に理由が述べられる。
「 それ、俺のものって意味だし。もし知念が襲われた時に、 恋人がいます ってわかるじゃん? 」
そう言って微笑む涼介はずるい。
なんでも言うこと聞きたくなっちゃうような笑顔。
その笑顔で今まで何人の人が堕ちてきたんだろう。
「 襲われないし... 」
「 どの口がそんなこと言う〜? 」
そんなこと言って追いかけてくる涼介から
僕はきゃ〜、なんて言って逃げる。
「 あ...っ 」
「 おい、あぶな...っ 」
床においてある何かにつまずいて顔から落ちそうになった時。
涼介にぐっと引き寄せられ、腕の中におさまった。
「 気つけろって... 」
密着してる涼介の胸あたりから聞こえてくる鼓動。
こころなしかその鼓動は速かった......気がする。
「 ご、めん... 」
腕の中から抜けようと振り返ると、目の前に涼介の顔が。
涼介はニコッと笑い、「 怪我すんなよ? 」と言って僕を離した。
いつもならここでキスするのに...なんて期待してる自分がどこかにいたんだ。
ああ、染まってきてるんだ。涼介に。
涼介が朝ごはんを作り始めたから、僕も服を着替えた。
「 知念〜 手伝って〜」
キッチンからそんな声が聞こえて、はーい と返し
Tシャツを着てそのままキッチンに向かった。
「 って、今日その格好で外出んの? 」
「 え?いや、今日は外出しないよ? 」
「 ふ〜ん...... 鎖骨でてる。 」
「 あ、ほんとだ。 」
「 ......そんなの、他のヤツに見せんなよ? 」
「 ふふ、はいはい。 」
さっきは涼介ぽくないって思ったけど、やっぱりいつもの涼介だ。
そんなオフの楽しい一日は一瞬で過ぎて、あっという間に太陽は沈む。
夜ご飯も食べ終わって、2人でテレビを見てた頃。
「 よし、僕お風呂入ってくるね〜 」
「 ん、俺も〜 」
トイレに行くからついてくるのかと思いきや、おもいっきり脱衣所にまでついてくる涼介。
「 え、一緒に入る気!? 」
「 え、そうだよ?“俺も”って言ったじゃん? 」
何当たり前みたいな顔してんの.....。
2人でお風呂とか久しぶりだなぁ。
でもなんで一緒に入りたいんだろう。
疑問に思いながら何も出来ずにいると、涼介はどんどん服を脱いでいく。
「 ......僕、向こうで待ってる。 」
「 一緒に入ってくれないの? 」
今の涼介につけるなら しょぼん って 犬の垂れた耳
ってほど悲しそうな顔をしている。
「 は、入るから!入るから、先入っといて。 」
涼介は一瞬で笑顔になって、
「 わかった 」と言い中に入っていった。
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