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「 や、ちね...ッ!んぅ...っ!は、ぁああ! 」
今日の僕は、どうかしてる。
自分でも、わかってる。
けど、気に入らない。
涼介の、その首元にあるものが。
「 な、んで...ッ、ん、ぁ、っはぁッ! 」
「 ......の、浮気者ッ!ばか! 」
「 うわ、きなんか...、は...っ、お、く...ッ! 」
タイルに響く甘い声を出す涼介のナカを思いっきり突く。
「 や、ぁ...ッ!も、イ、っちゃ...ッ!あぁッ! 」
きゅっ、と果てた涼介に締められて、ナカにおもっきり欲を出してしまう。
「 は...っ、はッ、知念...ッ 」
「 ...... 」
へなへなと足の力が抜け、涼介はそのまま座り込んだ。
「 浮気、なんか... 」
「 首元。それ、誰がつけたの? 」
「 え...こ、れは... 」
「 やだ。僕は、涼介の。じゃあ、涼介も僕のでしょ? 」
「 これは...!知念が昨夜、まだ媚薬が効いてる時に、つけたもの、でしょ...? 」
「 え....? 」
僕、が...?涼介に?昨夜...昨夜の記憶は、微かにしか無い。
まさか、本当に?
でも、媚薬が効いてたなら、もしかしたら....。
「 ごめ、昨夜の記憶があんまりなくて、他の人がつけたんじゃないかって...、それで、焦って.... 」
「 お、れも、ついてるのに、知念だけ絆創膏、つけようとしてた、から...、だから、絆創膏つけるな、って言ったのもあるんだけ、ど... 」
荒い息を繰り返し、一生懸命話す涼介の言葉を、僕は聞き逃さなかった。
「 .....っ。ほんと、ごめ... 」
重なる唇に言葉を遮られた。
「 い、から...、知念から、してくれ、て、嬉しかった、から... 」
「 涼介... 」
「 でも、そろそろ、しんど..... 」
しんどい と言い終わる前にゆっくり目を瞑って涼介は倒れかけた。
「 え...、ちょ、涼介!? 」
水面ギリギリで涼介の頭を支える。
「 ...っと、あぶな...っ。しっかりして涼介! 」
一度自分がお湯からあがり、涼介を引き上げた。
お湯の中に長い間浸かってた涼介はとうとう逆上せてしまった。
涼介の身に全て着せてからベッドに寝かせて、額に濡れたタオルを置く。
しばらくの間、その横で椅子に座り、パタパタと団扇で扇いでいた。
ごめん...涼介。勘違いで酷いことしちゃって。
涙が頬を伝った。その時...
「 なーに余計なこと考えてんだよ 」
ふと前から聞こえた聞きなれた声。
いつも通りの口調。
「 涼介...! 」
「 お前からしてくれて嬉しかったって俺言わなかった?」
「 ...... 」
「 嫉妬してもお前、可愛いな。 」
そう言って指で涙を拭う涼介の、僕が世界で一番好きな笑顔。
「 ん...大好き。 」
「 はっ、俺は愛してるかな 」
そういう事をサラッと言ってのける余裕そうな涼介が大好きなんだ。
でも、余裕のなさそうな涼介も好き。笑
涼介は、
「 お風呂ですんのも結構いいね。 」
なんて言っちゃってる。自分は逆上せたくせに。
「 あ、もうすぐツアーじゃなかったっけ。
僕、用意してないからしてく.... ひっ! 」
言い終わる前にぐいっと引き寄せられてベッドに倒れ込む。
涼介と向かい合う形になってしまった。
「 ちょ、涼介? 」
「 .....しんどいから、もうちょっとそばにいてよ 」
きっと、涼介はもう楽になってる。
珍しく甘えてくる涼介に 可愛い なんておもいつつ
優しく微笑んで 僕は朝までずっと動かずそばにいた。
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