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「 ちょ、大ちゃん大丈夫なの? 」
「 う、うん... 」
案の定、昨日いのちゃんが激しくしすぎたのか、大ちゃんは微妙に腰を痛がり気味。
「 いのちゃ〜ん、やりすぎ。 」
「 ごめんごめん笑 大ちゃんが可愛かったからつい 」
「 惚気は終了!笑 大ちゃんは腰大丈夫? 」
「 うん、なんとか... 」
「 あんま無理するなよ? じゃ、準備行きますか。 」
“ は〜い ”
薮ちゃんの掛け声で8人揃って返事をしたあと、コンサートの準備をする。
湿布を貼ってゆっくり寝たおかげが、知念の腰痛はだいぶマシになってて コンサートは成功に終わった。
『 お疲れ〜 』
『 お疲れ様! 』
楽屋では終わりの合図が飛び交い、久しぶりにみんなで食べに行くことになった。
「 それにしてもさ、山田と知念のでこくっつけるやつ、ファンの子の反応やばかったね笑 」
「 あ〜、あれね。 やばかった笑 」
「 さすが “ やまちね ”!! 」
「 俺も大ちゃんとイチャイチャした〜い 」
そう言って大ちゃんにおでこをくっつけるいのちゃん。
「 イチャイチャしてたわけじゃないよ笑 」
「 てかいのちゃん、酔っ払ってんの?笑 」
「 酔っ払ってないし〜! 」
急に怒りだしたいのちゃんを見て、みんなが目を合わせ酔っ払ってることを確信する。
「 大ちゃん、いのちゃんよろしく。 」
「 おい、いのちゃんおきろ。 」
「 なんだよぉ〜大ちゃんまでぇ〜 」
こうやってみんなとワチャワチャする時間が大好きなんだよね。
「 もうこんな時間か...。知念、俺らも帰る? 」
「 そうだね〜、じゃあ涼介、よろしく! 」
「 誰が財布だよ笑 」
なんて言いながらも、知念の分も置いて、
「 じゃ、お先でーす、ごゆっくり! 」
と言って店を出る。
「 うえぇ、寒〜っ! 」
俺の隣で必死に手に息をかけて摩擦で暖めようとする知念。
「 涼介寒くないの? 」
「 ん?うん。俺ポケットにカイロあるし。笑 」
ひらひらとカイロを見せると、知念はむすっとしてぷい、とそっぽを向いてしまった。
「 僕だって寒くないも〜ん 」
「 嘘つけ笑 手、冷えてんじゃん 」
知念の手を取り、指を絡めてポケットへ一緒に入れた。
「 ふふ、あったか〜い 」
ニコニコしながら鼻歌を歌ったりして、ほんと可愛い。
家に着いてしばらく自分の荷物の片付けをしていると、既に知念はお風呂から出ていた。
今から片付けをするらしく、自分のカバンをとってなにやらガサガサしてる。
「 俺もお風呂入ってくる 」
そう言ってお風呂を入り髪の毛を乾かし、棚をいじっていると。
「 あ、これ... 」
出てきたのは、肩が出て下の丈が短い、ウサギのコスプレ?...みたいなやつ。
別にそんな趣味はないんだけど...、何かでもらったんだよね。
せっかくだし、使ってみよう。
「 知念〜 」
「 なに?涼介 」
トコトコと寄ってくる知念に話しかけ、
「 一つ、お願い聞いてくれる? 」
「 いいよ? 」
バッと袋に入ったそれを差し出して、
「 これ、着て! 」
と頼んでみる。
「 えぇ〜、やだよ〜 恥ずかしいもん笑 」
「 お願い!代わりにひとつ言うこと聞くから! 」
「 ほんと?...わかった。」
俺の手から袋をとり、“待ってて”って言って寝室へ行った。
そわそわしながら五分ほど待つ。
「 ね、涼介〜。やっぱり変だよ... 」
寝室から出てきたのは、顔を赤くして目をそらし、
ウサギのカチューシャをつけて前をひっぱりながらでてきた知念だった。
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