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いつの間にか目から涙が溢れてて、心臓も激しく鼓動を打つ。
「 涼、介.... 」
2人は何も言わない。ただただ驚いた顔で僕を見つめてるだけ。
「 なんで...、僕、僕...。 」
「 ちが、違う、知念! 」
なんで、なんで.....
何が違うの?涼介.....
「 なんで...、僕を裏切ったの...? 元々好きじゃないなら、なんで期待させたりしたの...? どうして... 」
もう感情がぐちゃぐちゃで。
涼介の顔を見れば見るほど涙が溢れてきて...
「 違う、知念...、話を、聞いて...? 」
「 やだよ、聞きたくない。言い訳なんて、聞きたくないよ...。 」
圭人はいつの間にかソファの中に消えてて、僕からは見えない。
「 違う、圭人は、ただ酔っ払ってただけで、それで...!」
「 ...涼介。 」
僕が涼介の名前を呼ぶと、涼介は喋るのをやめてこっちを見つめた。
「 .....別れよっか。 」
目を見開いて驚きを隠せない、という顔をしてる涼介。
でも、それしかないんだよ...涼介...。
「 やだよ...、俺は別れたくない。ねぇ、ちゃんと話聞いて?違うんだよ、知念..... 」
もうそれ以上聞きたくなくって。
その部屋から出ていった。
「 知念!まってよ、知念!! 」
最後まで聞こえたのは涼介の声。
外に出ると、いつの間にか雨が降ってて...。
家にも、帰りたくない。
ピンポーン
「 は〜い、どちらさ...ま.... 知念!? 」
「 どしたの大ちゃん...、え、知念...? 」
そりゃこんな時間にびしょ濡れでメンバーが家に来たら戸惑うよね。
「 ....とりあえず、風邪引くから中入りな? 」
「 うぇ....、ひっく、う...っ 」
玄関に入れてもらった僕は、近くにいた大ちゃんに抱きついた。
「 どしたの...。 あ、いのちゃんタオル持ってきて、あと着替えと。 」
「 ほ〜い 」
「 山田と...なんかあった? 」
山田。 その名前を聞くと、あの光景を思い出す。
「 ひっく、りょ、すけ、がぁ...、う、うぅ...っ 」
「 うん...、ゆっくりでいいんだよ... 」
家にあげてもらい、泣き止むまでかなり時間がかかった。
そこから、さっきあったことを2人にすべて話した。
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