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53 知念side
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あんな事があった日からは、ちゃんと眠れてない。
それを示すかのように、鏡の中の僕は目の下にクマもできてて、疲れてるような顔をしてた。
...なんとか、メイクで隠せそうなところでよかった。
リビングへ向かって敷布団に入る。
流石にずっとベッドでは寝てられないから、敷布団を貸してもらった。
でも、布団へ入っても昨日と同じように一睡もしなかった。
「 ...ねん、ちねん。知念!! 」
「 っ! 」
朝、仕事へ行く用意をしてたのに、ついボーッとしてしまってた...。
「 大丈夫か?疲れてるんじゃない? 」
「 大丈夫だよ! 」
「 ...そう?無理すんなよ。用意、出来た? 」
「 うん! 」
ドキドキしながら車へ乗る。
涼介と会うのは、約5日ぶり...。
到着して、エレベーターに乗る。
楽屋に入ると、まだ誰もいなかった。
「 おっ、俺らが一番じゃーん! 」
「 ほんとだ。うわ、俺髪の毛ボサボサ。メイクさんとこ行ってくる〜 」
「 僕も行く! 」
「 え、じゃあ俺も 笑 」
まだメイクはしてもらってなかったから、急いで荷物を置いてメイクさんのところへ行く。
『 知念さん、クマできてますね。ちゃんと寝てますか? 』
「 へ...っ、あ、はい、寝てますよ 笑 クマ隠しといてくださいね〜 」
メイクさんには、当たり前のようにクマができてることがバレた。
こんなの...涼介には見られたくない。
こんなの見たらきっと、優しい涼介は心配してくれるだろうから...。
戻って3人で会話してると、次々とメンバーが入ってくる。
あっという間に部屋の中は盛り上がる。
「 今日山田遅くない? 」
雄也がそう呟いた時、ガチャ、とドアが開いた。
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