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「 じゃあ次BESTの5人、お願いしまーす 」
その言葉を合図に、僕達とBESTが入れ替わる。
一回楽屋に戻ろうと思い、楽屋に戻ってカバンをいじってたら
ドアがガチャ、と鳴り
涼介が入ってきた。
それでも僕は、無言でカバンをいじる。
先に口を開いたのは、涼介だった。
「 知念 」
「 なに? 」
久しぶりに大好きな人から名前を呼んでもらえた。
嬉しいはずなのに、冷たくあしらってしまう。
「 俺さ、やっぱお前とちゃんと話したいんだ。 」
「 ..... 」
「 今夜、9時に待ってるから。家で 」
「 僕は何も話す事なんかないよ 」
うそ、話したいことなんて山ほどある。
嬉しかったこと、辛かったこと、寂しかったこと、楽しかったこと、
全て一番最初に話してたのは、涼介だったから。
でも、結局強がっちゃう僕は、そう言い放って楽屋を出ようとする。
「 待ってるから! 」
そう、聞こえた気がしたけど
背を向けてスタジオの方に戻った。
ゆうてぃーが、
「 やまちゃんとなんかあった?今日あんまり喋ってなくない? 」
って聞いてきたけど、
「 うーん、何も無いよ笑 」
って言うことしか出来ない。
その隣にいた圭人は、ただ下を向いてた。
やっとのことで一通り撮影が終わってまた楽屋に戻る。
お疲れ様 が飛び交う楽屋を、真っ先に出たのは僕。
あの場に居合わせてられないと思ったんだ...
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