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だって、だって...
やっぱり圭人と話してんの見るのは辛いよ、涼介...
大ちゃん達が、後から追っかけてくれる。
「 知念...、知念! 」
振り返ると、やっぱり涙がこぼれる。
「 ...まだ、好きなんでしょ? 」
ためらわず僕は、コクリと頷いた。
「 好き、だから、余計つらい、よ...っ 」
前と同じように、大ちゃんは抱きしめてくれる。
「 大丈夫だよ。大丈夫。山田もちゃんと、知念のこと考えてくれてるよ。 」
「 一旦家帰る? 」
「 ...そうだね。知念、帰ろう? 」
家に帰ってお風呂に入り、ご飯を食べて時計を見たら、針は8時半を回ったとこだった。
「 ...大ちゃん。 」
「 ん〜? 」
いのちゃんがお風呂に入ってたから、大ちゃんに話しかける。
「 今日楽屋で涼介にね、ちゃんと話がしたいから9時に家で待ってるって言われたの 」
「 ...うん 」
「 僕.... 」
「 行っといで? 」
そう言った大ちゃんを見上げると、大ちゃんはやっぱり笑顔だった。
「 もし話し合って知念がまた泣いて帰ってきても、俺らはまた知念を受け入れてやる。 」
「 ...っ、ありが、と... 」
「 ほら、泣くな!上着きて...、行ってらっしゃい! 」
暗い中、早歩きで涼介の家に向かう。
やっと、決心したんだ...。もう、目を背けないって。
待っててね、涼介....
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