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75 髙木side (いのたか)
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俺は、一人の人に恋をしている。
「 おはよ〜髙木ぃ〜 」
それも、女じゃない。
「 おはよう、伊野尾くん 」
彼が俺の好きな人、伊野尾くん。
決して叶う恋じゃなかったとしても、俺は伊野尾くんを好きでい続ける と決めていた。
「 やめてよ〜大ちゃんのえっち〜! 」
「 えっちじゃねーし! 」
ちらっと伊野尾くんを見ると、有岡くんとじゃれ合ってる。
楽しそうに喋っている姿に、またチクリと胸が痛くなった。
「 どう思う髙木!?大ちゃんが悪いよね!? 」
「 へ...っ、あ、そ、そうなんじゃない? 」
「 変な声〜笑 ほら、大ちゃんが悪いって! 」
伊野尾くんのことを考えてるといきなり声をかけられて、変な声が出てしまった。
それを面白そうに笑って、また有岡くんの所へ戻っていく。
ファンの人から見て有岡くんと伊野尾くんは仲いいコンビで、俺なんてかなうわけないんだ。
....そんなこと、俺が一番分かってる。
「 髙木?どうした〜? 」
いつの間にかこっちに居て心配して顔をのぞきこんできた伊野尾くんのほっぺたをギュッとつまむ。
「 なんでもないよ〜笑 」
「 ふへぇ...っ いひゃい〜 」
にへっと笑う姿に、ふと思う。
...やっぱり好きだなぁ。
俺が男を好きになるなんて、有り得ないと思ってた。
カップルは男と女が当たり前なんだって、俺もいつかそうなるのかなって考えてたのに。
俺が好きになったのは、笑顔が優しくて、裏で一生懸命頑張ってる伊野尾くんだった。
ごめんね、伊野尾くん...。
俺が伊野尾くんを好きだなんて、伊野尾くんが聞いたら幻滅するかもしれない。
でも、それでも...好きでいさせて下さい。
今回は、いのたかの長編を挟んでみました!!
伊野尾くんのことが好きだけど
嫌われるのが怖くて告白できない髙木くん。
自分の本当の気持ちに気づかずに
色んな経験を経る伊野尾くん。
“ いのたか ” の甘酸っぱい恋の物語...
どうぞ最後まで読んでみてください!!
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