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仕事が終わり、楽屋で帰りの支度中。
この後、伊野尾くんとどこかに行きたくて、伊野尾くんの元へ歩み寄る。
「 伊野尾く... 」
「 大ちゃーん、この後ひま!? 」
「 え、うん... 暇だけど。 」
「 久しぶりに食べに行かない?俺、いい所知ってるんだ〜 」
「 あ〜...うん、いいよ〜 」
「 やった! 」
有岡くんを誘う伊野尾くんを真ん前で見てしまって、
差し伸べてた手を思わず引っ込める。
「 お、髙木。 どした? 」
「 いや、何も...。 」
「 あ、よかったら髙木も食べに行く? 」
「 え、悪いよ。 」
「 うん、髙木もおいで〜 」
「 ね、大ちゃんも言ってるから、行こ?それとももう用事ある? 」
「 いや、ないけど... 」
「 じゃあ行こ行こ!! 」
伊野尾くんに誘われて、3人で伊野尾くんのオススメのお店に行くことになった。
「 髙木さぁ、好きな人とかいないの〜? 」
それは突然、ふいに伊野尾くんから聞かれた質問だった。
「 え、いや、えっと...笑 」
「 おおっ、この反応はいますね〜!誰々!? 」
.....困った。 ここで「 伊野尾くんが好きです 」なんて言えるわけがない。
その時。
「 あっ! 」
「 ちょっと大ちゃん何やってんの〜!ほら、服に染みるから早く拭いて! 」
「 ...ごめん、いのちゃん 」
突然有岡くんが飲み物をこぼした。
伊野尾くんが「おしぼりもらってくる!」って言って席を立ったあと、有岡くんはこっちを見る。
「 ありがと...有岡くん。 」
「 ううん、全然。答えられないでしょ、こんな所で。 」
そう、話を交わすために有岡くんはわざと飲み物をこぼした。
有岡くんは知ってるんだ。
...俺が伊野尾くんを好きなことを。
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