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今日もJUMPで仕事。
いつもより早く家を出てきた。
今日は、仕事が終わってから...伊野尾くんに気持ちを伝えようと思う。
昨夜、寝る前まで頑張って想像して... ようやく、ずっと想ってきた気持ちを打ち明けようと決めた。
楽屋の前で深呼吸をして、ドアを開けようとドアノブに手をかけて、少し開けた時だった。
「 俺...大ちゃんが好きなんだと思う。 」
ピタッと手が止まる。
「 え...? 」
有岡くんの戸惑った声が聞こえた。
「 だから!大ちゃんが好きなの! 」
「 ごめん、いのちゃん...俺、いのちゃんとは付き合えな... 」
____ ドサッ
しまった。このタイミングでカバンを落としてしまった。
「 髙、木.... 」
「 あ、いや、わざとじゃ... 」
深刻な空気を打ち壊したのは伊野尾くんだった。
「 あー... 練習だよ練習!今度ドラマでこういう台詞があってさ。その練習をしてたの。髙木、気にしないで! 」
「 そ、そうなんだよ、練習に付き合えって言うからさ... も、もう、ちゃんとしてよ〜いのちゃん 笑 」
...そんなはずない。あの伊野尾くんの声のトーンは...絶対本気だ。
それに、有岡くんに“ 付き合えない ”って言われた時の切なそうな顔...。
「 そうなんだ。びっくりしたよ!頑張ってね、伊野尾くん。 」
「 うん、ありがと! 」
でも.....
気持ちがわかってても...嫌いにはなれない。
結局、2人と目を合わせないようにその楽屋に入った。
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