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気のせいだったとしても、髙木のあの顔が忘れられない。
今にも泣きそうな...か弱い顔だった。
なんで...?髙木は、俺のこと好きなの?
.....いや、そんなわけないか笑
“ そんなわけない ” 頭で思って、1人で傷つく。
俺は、大ちゃんが好きなんだ。
大ちゃんが_______
翌日の撮影も、大ちゃんと会ったけど何も気まづいことはなかった。
普段通りあの声で「いのちゃん」って呼んでくれた。
それだけで、安心する...。
二人で楽しく話してた時、大ちゃんのケータイがなった。
「 はい、もしもし。髙木?どうした? ...え? 」
大ちゃんの表情が固まる。なんとなく悪い予感がした。
「 落ちた?...階段から? 」
髙木が...?階段から落ちた...?
「 〇〇病院ってとこにいるのね?大丈夫なの? 」
病院名が聞こえた時、いても立ってもいられなくて。
気づいたら、走り出してた。
階段から落ちたって...何段目から...?
無事なの?なんで俺じゃなくて大ちゃんに先電話するんだよ...!
一目散に病院まで走って、カウンターで髙木の部屋を聞く。
特別室みたいな所にいるみたいで、エレベーターを使わず階段であがった。
「 髙木...!! 」
「 あれっ、伊野尾くん?なんで... 」
そこには、ベッドに横たわる髙木。
恐る恐る歩み寄る。
「 大丈夫...なの? 」
「 大したことないよ〜 全然大丈夫! 」
ニコニコ笑う髙木を見たら安心して。
涙が次々とこぼれ落ちる。
「 バカ木!俺、俺...すっごい心配で... 」
「 ...ありがとね。有岡くんだと思ってたからびっくりしたよ〜笑 」
そう、髙木が電話して来て欲しかったのは大ちゃん。
俺じゃなくて.....大ちゃん。
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