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109 伊野尾side
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きっと、幸せだったんだ
山田を助けたのは俺だったから _______
「大ちゃん、涼介のこと好きだもんね?笑」
「うるせ...っ、好きじゃねえよ、あんなやつ!」
知念と大ちゃんの会話をたまたま聞いてた山田は
自分では気づいてなかっただろうけど、きっと大ちゃんが好きだった
ドアの前で俯いた山田の後ろにいた俺は
山田が好きだった
くるりと振り返った山田は涙を隠してへらっと俺に笑いかけた
「...へへ、俺...いいとこないから、、嫌われるんだ」
「そんなこと...俺は、俺は山田が好きだから、!」
隠そうと思ってた気持ちがどんどんと溢れ出して
もう歯止めが利かなかった
「...へ?」
「山田が、山田涼介が好き。大ちゃんのこと忘れられなくてもいいから、俺と付き合ってくれませんか?」
その日から俺と山田は恋人同士になった
「俺、山田と付き合うことになったから」
皆の前で言った時の大ちゃんの顔が忘れられない
俺と山田を抜いて7人いた中で一番ひどい顔をしてたから
ほんとは好きなんでしょ?
無理して笑っちゃって
そんなんじゃ山田にバレちゃうよ?
「大ちゃ、」
「山田、よかったな!幸せになれよ!」
ねぇなんで
なんで山田も大ちゃんも泣きそうな顔してるの?
やめてよ、気づきたくないんだ
二人の本当の気持ちに気づきたくないんだ .....
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